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塩害対策

東京都・神奈川県では産業・工業に関わる埠頭も多く、海岸沿いにお住まいの方も多くいらっしゃると思います。

 

・アルミなのにボロボロになった。

・ステンレスなのに錆びた。

 

そんな事例に対応するべく塩害対策の項目を設けました。

特に神奈川では川崎市・横浜市の埠頭関係、三浦半島や湘南地域など、海に面する地域が多いといえます。鉄骨・鉄部のメンテナンスやリフォーム工事の際の参考としてください。

 

 

塩害とは

塩害とは、一般的に海沿いの地域で多く発生し、塩分によって農作物や植物が害を受けること。また施設等の電気設備や鉄・コンクリート構造が塩分の付着により急速に劣化したり、酸化する害を受けることを指します。

 

海が近い地域では、空気中の塩分が通常より多く含まれています。一般的に海岸から500m以内を「重塩害地域」、2km以内を「塩害地域」と呼びます。しかし一概に判断することは難しいので、近隣に塩害の被害があるかどうかということも参考にするべきです。

 

 

鉄骨・鉄部

鉄骨・鉄部による施工は自由度が高く、拡張性もあります。コスト面でも優れているといえるでしょう。一般的に鉄は錆びて腐食するということはご存知かと思います。塩害地域では更に腐食のスピードが速くなります。しっかりと表面をコーティングしておくことがとても大切です。

 

新規工事では塩害用の塗装をしておく、メッキを施す。重塩害地域ではメッキをして更に塗装をするという対策が考えられます。

メンテナンス工事では補修の後、下地処理をして、錆転化剤を使用したり、塩害用の塗装をしておくという対策が考えられます。

 

 

ステンレス(SUS)

ステンレスは一般的に錆びないとされています。厳密に言うと鉄よりも非常に錆びにくい素材というのが正解です。塩分や鉄粉の飛来などで錆を発生する事例があります。

 

一般的に鉄では腐食がひどいのでステンレスで施工することは有効な手段です。

それでも塩害が危惧される場合にはステンレスに塗装をすることで対処しましょう。

 

専門的な部分ではSUS304よりもSUS316が耐塩性能が良いとされていますが、現実的な面でSUS316は鋼材として一般的ではありません。材料の取り寄せや加工の自由度、コストの面を考えますとSUS304をお勧めいたします。

 

 

アルミ

アルミは一般的に腐食しないとされています。実際に属性は耐蝕金属となっています。

しかしながらボロボロになったアルミサッシやフェンスなどを見かけることがあります。

それはアルミの表面は耐蝕性をもっていますが、それが傷つくなどして腐食していったり、他の金属と接触した部分などから化学反応をおこすからです。

 

アルミの表面に白い粉が付着していたら、アルカリと化学反応を起こしているかも知れません。強度が必要な階段やベランダなどでは腐食が分かりにくく、注意が必要です。メンテナンスとしては清掃をし塗装する方法があげられます。

 

一般的にアルミと呼ばれるものはアルミ合金であり、目的や用途により様々な固さや特性の物があります。塩害性能の高いものは基本的に特注・受注生産とされており、加工性や拡張性が低く、コストが高いのが難点です。

 

 

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